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アナロジア AIの次に来るもの

アナロジア AIの次に来るもの
ジョージ・ダイソン/服部桂(監修)/橋本大也(訳)

とても不思議な本である。
面白いことは間違いない。
何かを強く主張する本ではない。
著者は淡々と9つの章で歴史的事実を述べている。そのエピソードにも特にオチはない。
しかし、どのエピソードも途中でやめられないほど面白い。
本書はデジタルコンピューティングの世界に対する抗議というよりも、
それを超越した自分の世界を過去から掘り起こそうとしているように見える。
ベイトソンの本に似ているようで、似ていない……気もする。
ただ、圧倒的な読後感があり読む前と読んだ後では一段高い場所にいるような気がする。
面白い本である。

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